豊かで活力ある地域づくりのために自ら行動できる職員になりたい
石川 久美子さん
静岡県庁
大学1年の夏休みに東北の減災プログラムに参加し、自然災害が人々やその暮らしにもたらす過酷な現状を肌で感じました。この経験から、いざという時の行政による対応が重要だと実感し、防災に直接携わることができる地方公務員の仕事に興味を持ちました。
コロナ禍で、目標としていた長期留学や、毎日の楽しみであった吹奏楽部やボランティア団体の活動ができなくなり落ち込みましたが、これらが逆に、公務員試験の勉強に力を入れるきっかけになりました。県庁の仕事は、産業振興、福祉、教育など幅広いです。大学でも、将来役に立つ知識を習得したいとの思いから、憲法や地球環境と災害について学べる科目や、外国人支援に取り組む市民活動の現場を見学して学生同士で社会課題の解決方法を考える科目など、地方行政の現場に活かせそうな科目を積極的に受講しました。
静岡県は、楽器や自動車などの製造業が盛んな地域であるため在日外国人も多く、多文化共生の実践的な試みがなされています。世界共生学部(※)の4年間の授業を通じて、「共生」にはさまざまな形があり、その実現は簡単ではないけれども、対話やコミュニケーションを積極的に行う必要があることや、双方にとってプラスとなるウィン・ウィンの関係を目指すことが特に重要だと学びました。県職員として幅広い業務に携わる中で、人との出会いを大切にしながら、豊かで活力ある地域づくりのために自ら行動できる職員になりたいです。
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- 世界共生学部世界共生学科は組織改編して、2025年4月から現代国際学部グローバル共生学科としてスタートします。
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- 掲載情報は取材時のものです。