多くのお客様の心に残るCAになれるよう一便一便の乗務に真摯に取り組んでいます
杉浦彩夏さん
全日本空輸 客室乗務員(CA)
- 出身高校:
- 愛知県立豊田西高等学校
- 資格:
- TOEIC 775、TOEFL 507、TOPIC5級、秘書技能検定2級、マナー・プロトコール検定2級
- 留学:
- 韓国 釜山外国語大学
入学先にこの学科を選んだ理由を教えてください
日本や世界のあらゆる問題について、座学だけではなく、現地に赴き、実態を身をもって知ることができ、改善していくためのプロセスを試行錯誤しながら体得できる学科であると思ったからです。また、1期生(世界共生学科※)として仲間とゼロから学科を築き上げていくことが楽しそうだと思いました。
学科を選んで良かったと思う理由を教えてください
親身になってサポートしてくださる教員の方々や、前向きに挑戦して成長し続ける仲間と出会えたことです。教員の方々が個性豊かな学生一人一人に寄り添ってくれたおかげで、多くのことを学ぶことができました。
また、国内国外それぞれの実地研修での新たな経験と学びが財産となり、社会人になってからも活きているからです。
特に印象に残っている授業やカリキュラムについて教えてください
北海道白老町での2週間の地域創生プログラムです。「多文化共生」をテーマにその地域の伝統文化に触れました。また、地域の方々へのインタビューでは、人との繋がりを感じながら学ぶことができました。
愛知県から来たよそ者の私たちを白老の方々は温かく受け入れ、私たちの学びをサポートしてくださいました。この科目を通して、私にとって白老は第二の故郷と思えるほど特別で大切な場所になりました。
この学科の教員の教え方や授業の進め方について印象に残っていることを教えてください
先生方が学生と同じ目線で熱心に指導してくれたことが印象に残っています。学生の好奇心を大切にし、ディスカッションやグループワークを通して楽しい授業作りをしてくれました。英語の授業では、ミスを恐れずに会話を楽しむことを教えてくれました。先生方のおかげで英語に対する壁がなくなり、自信がなくても毎回の授業で先生方と英語で会話できたことがとても楽しかったです。
大学生活で特に楽しかったエピソードや印象に残っている出来事を教えてください
オーストラリアでの1カ月の学科研修です。2週間の語学学校と、2週間の幼稚園でのインターンシップで多くの方々と出会い、多様性について学びました。あらゆるバックグラウンドを持つ方々が共生している国にいくことで、授業で学んだことを自分に落とし込むことができました。その時出会ったホストファミリーとの出会いは宝物で、今でも連絡を取り合ったり、会いに行ったりしています。
キャンパス内外での生活環境について、特に満足している点を教えてください
i-Selectという学科の学生たちの憩いの場がとても印象に残っています。授業前後はいつもそこに集まり、仲間と勉学に勤しんだり、たわいない会話をして過ごしていました。時折、先生方も学生たちとフラットにコミュニケーションを取ってくれました。それが、温かくて優しい家族のような学科の雰囲気に繋がっているのではないかなと思います。
参加していたサークルやクラブと活動内容について教えてください
エアライン業界研究グループに所属していました。大学祭で行われる模擬フライトに向けて、客室乗務員のサービスを学びました。2年目からはリーダーを務め、自分が先輩方から教わったことを後輩に伝えていくことの難しさを学びました。それでも、誰一人欠けることなく、大学祭で模擬フライトを成し遂げたことが印象に残っています。大切な後輩たちが練習の成果を発揮し、お客様へのサービスを通して輝いていた姿は今でも忘れられません。
世界共生学科(グローバル共生学科)への進学を検討している高校生・受験生に向けてメッセージやアドバイスをお願いします
親身になってくれる先生方や学生を支える環境が整っているこの学科で、社会問題を自分事と捉えて考え抜く力や、多文化共生についての学びは、一生の財産となっています。学科には、一生懸命学ぶ学生に真摯に向き合ってくれる先生方がいます。貴重な大学生活でぜひ多くのことを学んでほしいです。皆さんが仲間になってくれることを楽しみにしてます!
現在どのような仕事をしているか教えてください
客室乗務員として国内線、国際線に乗務をしています。「安全は経営の基盤であり社会への責務である」という理念のもと、保安要員として、お客様の安全を守ることを第一に考え業務に努めています。また狭い機内で、背景もニーズも異なるお客様に合わせた快適なサービスができるように、日々五感を使い感性を研ぎ澄ませて、一人一人に寄り添うことを大切にしています。
学科で学んだことで、今の仕事で役に立っていることがあれば教えてください
お客様だけでなく、外国籍の客室乗務員など多様なバックグラウンドを持つ方と接するお仕事ですが、相手を尊重することや、公平に物事を考える力など、働く上で必要な考え方や心構えを学ぶことができました。現在は学んだことを活かして、一人でも多くのお客様の心に残る人になれるよう、一便一便を大切に取り組んでいます。
今の就職先や職種を決めた際に、きっかけとなった学科での学びや活動があれば教えてください
授業で多文化共生を学ぶなかで、日本と世界を結ぶ最初の場所である機内で日本一のおもてなしをして、多文化共生の一歩に繋げたいと考えるようになりました。大学では多文化共生とノーマライゼーション(※)について深く学んだことで、お客様に寄り添い考えられる視野と知識を得ることができました。学科で学んた多くの財産が活き、今の私に繋がっています。
※「年齢や障がいの有無などにかかわらずすべての人に同等な権利や生活が保障される社会を目指す考え方」
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- 世界共生学部世界共生学科は組織改編して、2025年4月から現代国際学部グローバル共生学科としてスタートします。
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- 掲載情報は取材時のものです。