白老町の方々、お世話になります。(1日目)

2024年8月25日

地域創生科目北海道(白老)プログラム初日は、引率教員の地田がブログを書かせていただきます。白老町では到着してすぐに中央公民館で私自身が町民向けの講演会を行うという例年にないイレギュラーなスタート。火曜日から体調が優れない中で火~木に3コマずつ事前準備授業を行い、金・土は思い切り体調を崩してまったく仕事に集中ができない。ようやく体調が上向いてきた土曜日の夕方から講演会の準備と白老研修の荷造りを始める。結局、ほぼ徹夜の状態で白老に行くことになるという、引率教員として有るまじき行動を取ってしまいました。
とはいえ、始まってしまえば「体調がどうの」とか言っていられません。2年生中心の参加メンバーはひとりの遅刻もなく元気よく集まってくれました。スカイマーク航空の午後便でセントレアを発ち、新千歳空港に着陸したのは17時15分。仙台藩白老元陣屋資料館の武永真館長と教育委員会生涯学習課の長尾拓哉さんに空港で出迎えていただき、公用車のワンボックスカー2台で送迎をしていただきました。19時から講演会がスタート。オーディエンスは学生たち含めて30人くらい。日露関係史とロシア=ウクライナ戦争のことを絡めながら、「ロシアの論理」について語らせていただきました。日露関係史については、自分の専門分野から遠いこともあって、レザノフとかプチャーチンとか、ポサドニック号事件とか日ソ戦争とか、真剣に考えたことは正直これまでなかったのですが、改めて勉強をさせていただくたいへんいい機会となりました。何よりも、自分の研究内容に関連することを白老町でお話することができたことが感無量です。講演会を組織していただいた武永館長に心よりの御礼を申し上げます。
その後、haku hostelにチェックインをした後、日曜日の夜遅くということで開いているお店が限られていることもあり、「次郎長」という白老の中でも最もディープなお店で夕食。おでんやホッケやコマイの焼き魚がとにかく美味しい。白老で「おでん」といえば次郎長、ということを実は初めて知ったのでした。あと、〆のカレーそばは安定の美味さ。
嬉しかったのは、懇親会の席で学生たちがコミュ力を発揮して、武永さんや次郎長のマスター、明さんと親しげに語らってくれていたこと。フィールドワークがスタートした感じに半ばなっていて、学生たちの気合いを感じたのでした。ほぼ徹夜状態で白老にやって来たのですが、それでも「心地よい疲れ」と共に、初日の宿hakuで快適に眠らせていただきました。201号室はもはや「私の部屋」です。
今年も白老プログラムがいよいよ始まったなという一日。これからあと10日間、学生たちにとって実り多き時となるよう、私は、これからはあくまでサポート役に徹して、でも、同時に私自身も楽しむ、そんな白老研修にしたいと思っています。引率教員からすれば、学生たちの「成長」みたいなことを感じられるのがいちばん嬉しいのです。同時に、このプログラムが白老町のたくさんの方々のご協力の下で成り立っているということ、常に意識して研修に臨んでほしいと思います。白老町の方々、お世話になります。