パヤタスの景色と人の温かさを五感で感じた1日(3日目)

2026年2月13日

3日目は、ケソン市のパヤタスを訪れ、ゴミ処分場周辺地域で交流やインタビューを行いました。

パヤタスへ向かう道中には、ゴミをお金に換える換金所があり、大量のゴミを積んだ収集車が走っていて、日本とはまったく違う景色が広がっていました。

現地に行く前は、ゴミの匂いが強いのではないかと思っていました。しかし、実際に見たゴミ山はゴミがむき出しになっているわけではなく、想像していた景色とは違いました。匂いも、ゴミというよりは車のガソリンや下水の匂いが強く、驚きました。

旧ゴミ山。今はゴミ山の上から土を覆い被せた緑化計画が進んでいるため、ゴミ山と言われないと分からなかったです。

パヤタスに到着後は、ビビアンさんという方にお話を伺いました。ビビアンさんはレイテ島出身で、家族とともに職を求めてパヤタスへ移り住んだそうです。ゴミ山の中から換金できるものを探し、ジャンクショップに売って生計を立てる「スカベンジャー」として働いていた当時の生活についてお話を聞きました。

特に衝撃的だったのは、2000年のゴミ山崩落事故のお話です。雨が降り続き学校が休校になっていたため、子どもたちがゴミ山に登っており、多くの人が犠牲になったそうです。当時は住民登録をしていない人も多く、誰がゴミ山に登っていたのか、何人が犠牲になったのか、いまだに正確には分かっていないという話に胸が締め付けられました。

その後、犠牲になった方々の記念碑を見学しました。発見された方の名前が刻まれており、未発見の方を含めると約1,000人が犠牲になったと言われているそうです。

その後はグループに分かれ、現在も生活が厳しい家庭を訪問し、インタビューを行いました。私がお話を伺ったご家庭は比較的安定しているとのことでしたが、それでも1日の収入は約645ペソ(日本円で約1,700円)。そこから電気代や水道代、食費を支払うため、生活は常にぎりぎりだそうです。それでも「家族で一緒に暮らせていることが幸せ」と話してくださり、その言葉に心を打たれました。

インタビュー後は内容をまとめ、シェアリングを行いました。フィリピンの方々は家族愛がとても強く、優しい心を持っていると改めて感じました。自分がどれだけ大変でも家族の幸せを大切にし、見返りを求めずに人に優しくする姿勢は、日本にいると忘れがちな大切なことを思い出させてくれました。

お昼ご飯には、ビビアンさんをはじめとしたお母さん方特製のシニガンをいただきました。私たちの口に合うように作ってくださったそうで、本当に美味しく、もう一度食べたいと思うほどでした!!

午後はフェアトレードに関わる住民組織SPNPの方々と交流しました。SPNPは2000年のゴミ山崩落をきっかけに始まった団体で、スカベンジャーに頼らない生活を目指す収入向上プログラムを行っています。最初はテディベア作りから始まり、販売を通して安定した収入を目指しました。完全手作業で作られたテディベアは一つひとつ表情が違い、とてもかわいかったです♡

現在は職業訓練などにも取り組み、支援団体から独立してフェアトレードイベントに出店するまでになっているそうです。

最後にお母さん方のハンドメイド作品を購入しました♪

フィリピンをより好きになった一日でした。

執筆者:Ate Hono