准教授
松本 純子
Junko MATSUMOTO
- 専門:
- スペイン語学 その他:スペイン語教授法、言語問題
8歳の時渡米し、約1年そこで暮らしたことが人生を方向付ける。
愛知県立大学卒業。学生時代は常に3つ以上の外国語を学習。完全に言語オタク。正直、専門のスペイン語を話す国や地域には興味がなかったが、NUFSに赴任して、気付けばスペイン(特に言語問題)に興味を持つようになっており、そうこうするうちに世界共生学科に流れ着き、今に至る。
メッセージ
「共生」に興味を持ってこの学科に入学しようと考えているみなさんの目・関心は、「他」や「外」に向いていることが多いのですが、自分をよく知っていることは、文化や価値観が異なる人と関わる際にとても大切なことです。また、そういった関わりを持つことは己を見つめ直す機会を与えてくれますが、意識していないと足元を見ることを忘れがちです。「グローバル人材」というのは、他国や他の地域、そこに暮らす人々についてよく知っている人のことではありません。自分をしっかり持って、自分とは異なる背景を持った人と渡り合える人のことを言います。そうなるためにも、大学の4年間で、己をしっかり見つめ、よく知ってください。
専門分野
もともとは13世紀のスペイン語の文献を扱っていたが、大学で教え始めてからは、スペイン語教授法やスペイン国内の言語問題に興味が移る。
特に公用語が複数ある地域(中でもカタルーニャ)の言語問題に強い関心を持つ。
学科で教えていること
- 初年次教育
- 専門ゼミ
担当科目
学科では、アカデミックスキルズと専門ゼミを担当。
他に、複言語(PLP)のスペイン語(初級と中級)を担当。
ゼミのテーマ
「スペインの言語、文化、社会について学ぶ・から学ぶ」
主な学術論文
- 「カタルーニャ自治州におけるカタルーニャ語の保護と振興」『名古屋外国語大学外国語学部紀要』第49号、2015年
最も影響を受けた場所
「最も影響を受けた場所」と言うのが妥当かどうかは分からないが、8歳で渡米し、約1年間暮らしたウィスコンシン州のミルウォーキー。帰国後、5年程の間学校でいじめにあったが、文化や価値観が全く異なる社会で暮らしたことが、自分を全否定せずに済んだことに繋がったように思う。アメリカ在住時は地元の小学校に通い、人種差別も経験した。今でも付き合いがある一番古い友人は、当時のクラスメート。帰国後その時の担任の先生が亡くなるまで、数年おきにミルウォーキーを訪問し、人と人との絆について考える機会を持つことになった。
因みに、私はいつも狼、虎、ライオン等の動物がプリントされたTシャツを着ているが、これもミルウォーキーの動物園のボランティアをしていた先生によく連れていかれたことがきっかけである。