共生社会を学ぶ

「共生」の観点から幅広く学ぶ専門コース

2年次から始まる学科独自の専修科目には「国際ガバナンスコース」と「グローバル共生コース」の2つのコースがあり、どちらかのコースに軸足を置きながら科目を選択して、人間文化から政治経済までを「共生」の観点で幅広く学びます。

さらに、「エリアスタディーズ基盤・応用」では、地域のスぺシャリストとして世界の複数の地域について、「基盤」で大きな枠組みを学んだのち、「応用」でその地域を深堀りし、「世界を複眼的に捉える力」を身につけます。「キャリア・ビジョン科目」では、世界の今を正確に理解する力と、情報の適切な取得・分析・評価から発信法を学びます。

「共生」に欠かせない国際政治や経済を学ぶ国際ガバナンスコース

平和や民主主義などの理念を考察し、その現状を国際政治学的に捉える科目や、国際経済活動を多文化共生の実現に向けて活用するための実践的な科目が設置されています。こうした学びを通じて、自分が抱いた理想を形にする力=理想実現力を鍛えます。

特徴的な科目

  • 共生ビジネス
  • 多文化マーケティング
  • 多国間外交と平和
  • 国際組織と国際共生
  • 比較政治論
  • グローバル経済論
  • 国際ガバナンス演習A(国際法)
  • 国際ガバナンス演習B(環境ガバナンス)

多文化共生に必要な心理やコミュニケーションを学ぶグローバル共生コース

グローバル共生社会を実現する人間にフォーカスして、心理やコミュニケーションを学びます。人間関係の理解や、文明史的な変化の理解、さらには援助活動・社会活動の実務に役立つ科目が設置されています。こうした学びを通じて、世界の人びとと協力・協働していく力=共生協働力を鍛えます。

特徴的な科目

  • 国際理解教育
  • 共生の社会心理
  • 人類文化と共生
  • 移民論
  • 国際協力論
  • ジェンダーと開発
  • ナショナリズムと共生社会
  • グローバル共生演習A(多文化共生)
  • グローバル共生演習B(コミュニティ研究)

2つのコースへの導入科目

コース共通科目として「国際ガバナンス概論」と「グローバル共生概論」を置いています。どちらのコースに軸足を置いて学ぶのかを決める上で参考になる科目です。

「国際ガバナンス概論」では、グローバルな視点から、現在の世界の政治経済のメカニズムや、国際機関・非政府機関の役割について考察し、必要な基礎知識や社会科学的な分析視座を学びます。「グローバル共生概論」では、共生を一つの視点として、国際社会において今後生じると考えられるさまざまな問題について、その解決に必要な基礎的な概念と背景を学びます。

エリアスタディーズ基盤・応用

基盤では、「日本研究」「アジア・オセアニア研究」「中東・アフリカ研究」「ヨーロッパ研究」「アメリカ研究」それぞれ5地域の歴史・文化・社会・政治経済などについて学び、応用では、より高度な専門性を培います。多文化共生を前提とした社会で能力を発揮できる人材として、基盤と応用の学びを通して、1つのエリアの専門家でありながら、同時に複数のエリアについての基礎知識も有するというような、複眼的に世界の共生化の実情を把握する素養を身につけます。

キャリア・ビジョン科目

キャリア形成を念頭に置いて、政治経済・社会・企業などを自らの視点で分析する能力を養成します。マスメディアから世界のありようを読み解く力を磨き、ネット上で展開される最新のビジネスの動向を学びます。ほかにも、卒業生を含めた多くの社会人から実際の働き方を学び、社会で活躍するためのスキルや心構えを身につけます。

また、名古屋外国語大学世界共生学部は、一般社団法人VENTURE FOR JAPAN(VFJ)と連携協定を結びました。VFJは、地方企業で社長直下のポジションで働くことを通じて学生に起業力、経営力を身に付けてもらうという新たなキャリアの選択肢を提供している団体です。キャリア・ビジョン科目では、起業や社会課題解決に関する講義を担当するなど、幅広くキャリア教育に携わります。