グローバル共生学科の特徴と強み
グローバル共生学科では、国籍や民族が異なる人々が、互いの文化や違いを尊重し合い、対等な関係を築き、企業や社会が健全で持続的な成長を遂げる「共生社会」をテーマに、3つの能力を徹底的に養います。
これら3つの能力を身につけてグローバル経済の健全な成長、世界の人々の平和的な共生社会の実現に貢献するために、学科独自のプログラムを提供しています。
多様な人々と議論するための
コミュニケーション力
今、世界が抱えている課題は移民・難民問題、ジェンダー、人権、環境問題などさまざまです。こうした課題に正面から向き合うためには、自分の言葉で語ることが不可欠です。この学科では、自分の言葉で語る手段として英語でのコミュニケーション能力を最重要視しています。一つひとつの課題に英語で向き合い、英語で理解することで、世界中の多くの人々と共通の課題について語り合い、解決の糸口を探るための活動に取り組むことができます。
グローバル共生学科では、「共生」をテーマにした共通のトピックで体系化された学科独自の言語プログラムにより、4年間を通して、世界が抱えるさまざまな課題にアプローチできる英語力を鍛えます。
語学力の徹底追求世界の課題を理解し解決に導くための
総合的な問題解決力
さまざまなバックグラウンドを持つ人たちとの問題解決には、地域に関する専門知識が必要です。また、社会のさまざまな問題を「自分事」として捉えて解決策を導くためには、社会問題に対応した専門知識が必要となります。
地域のスペシャリストになるため、「エリアスタディーズ基盤・応用」プログラムを通して複数の地域を選び、複眼的な視点で物事を考えられるような学習をしていきます。そして、社会学系、法学系、政治学系、歴史学系などのコース科目を通して、社会のさまざまな問題に対応できるような専門知識を学びます。
共生社会を学ぶ地域の人々と共に考え
行動する共感力と実行力
複数の地域を学び、世界の今を理解する「エリアスタディーズ基盤・応用」、社会問題を「自分事」として捉えるために「現場」で学ぶ「地域創生科目」、そしてセミナープログラムでは、1つの地域を専門的に研究し、その地域のスペシャリストをめざします。
特に「地域創生科目」では、学生たちの一人ひとりに自主的に学び、体験できるプログラムを用意しています。社会問題を「自分事」として捉えるために、国内外でのフィールドワークやアクティブラーニング、ボランティアを通じて地域に足を運んで実態を把握し、地域の人々と共に課題を考えることができます。
社会問題を現場で学ぶ「地域創生科目」学科での学びを紐解く
4つのキーワード
グローバル共生学科での学びに深く関わる4つのキーワード:
「共生社会」「自分事として考える」「地域創生」「イノベーション」。
これらの言葉が持つ意味は?
グローバル共生学科の学びにどのように関連するのか?
一緒に考えてみましょう。
共生社会
グローバル共生学科という学科名に込められた意味は、Equality(平等)、Diversity(多様性)、Inclusion(包含)という3つの言葉で説明することができます。Equalityは、すべての人が平等であること、そしてDiversityとは、さまざまな価値観、言語、慣習を持った人々が共に存在すること。Inclusionは、すべての人を包み込む、包含する、誰一人取り残すことなく活動できる社会をイメージしています。
こうした社会を私たちは「共生社会」と呼んでおり、学科が理想とする世界のあり方です。今、世界的に企業や自治体が取り組んでいるSDGsの理念にもつながる価値があります。
自分事として考える
文化摩擦、国際紛争など、世界ではさまざまな課題が山積みになっています。こうした課題は、あなたにとって「他人事」でしょうか。遠い国で起きている、自分とは関係のない出来事、と思っていませんか?
もし、その地に自分がいたら。その紛争に自分が巻き込まれていたら。そんなふうに、一度「自分事」として考えてみると、あなたから見える世界はきっと変わり、そのために考え、動くことができるようになるはずです。
地域創生
地域創生とは、地域の価値を新たに創り出すこと。現代社会において、さまざまな課題を抱えた日本の過疎地域、あるいは海外の村へ実際に出向き、フィールドワークを通して課題を発見したり、地域の人々と共にその解決方法を考えることで、新しい地域像が生まれます。
グローバル共生学科では、「地域創生科目」の中で、アクティブラーニングやボランティアを通して、多文化共生や国際開発・地域開発の実情と課題を知ることにより、「自分事」として考える第一歩を踏み出すことができるようになります。
イノベーション
イノベーションとは、ビジネスに新しい価値を生み出すための変革です。科学技術分野においてはもちろん、社会に新しい仕組みをもたらしたり、変革したりすることも一種のイノベーションです。現代の日本社会にもっとも足りていないともいえるこの「イノベーション」を生み出す土壌とは何か?
それは多様性です。つまり、多様な人、多様な価値観、多様な考え方が入りまじった多文化共生社会こそが、新しい価値、すなわちイノベーションを生み出します。