自分の企画や提案で、社会のために働きたい

甲山 詩織さん

株式会社パソナグループ

留学:
イギリス(TESSⅡ)

私はやりたいことがありすぎて、志望業界を決めるのに時間がかかりました。就活を始めた当初は昔からイメージしていた業界や友人や先生から勧められた業界を受けてみましたが、どこかで納得していない自分がいました。そこで就職活動と並行して、「どんな大人になりたいか」「何のために仕事をしたいのか」というイメージを持つことを意識しました。そこで鍵となったのが2年時に参加した日本英語模擬国連とロンドン留学、そして3年時に参加したビジネスコンテストです。

日本英語模擬国連では、参加者が各国の擬似代表になって英語で討議するのですが、私は西アジアの小さな国であるジョージアの代表として英語でプレゼンテーションをしました。ジョージアは大国に囲まれた国で、自国の利益を優先させるのは簡単ではありませんでしたが、衛生環境改善のための安定した水の供給やワクチン普及の重要性を積極的に訴えました。国内では自身がマイノリティになることは少ないので、この会議でマイノリティを擬似的にでも経験したことは貴重な体験でした。社会課題への意識が高まり、その後のロンドン留学での学びにも繋がりました。

3年時のビジネスコンテストでは、新しいサービスをゼロから生み出す経験をしました。より良い社会にするために潜在的なニーズを見つけ出す事にはかなりの時間を要しましたが、「目の前の人だけではなく社会のために自分には何ができるのか」を考えながら活動しました。

これらの経験から「自分の企画や提案で、社会のために働きたい」という自分なりの就職の方針を立てて、業界選びを始めました。「社会の問題点を解決する」という企業理念、そして社員の方々と自身の価値観が同じだったことが決め手となり、株式会社パソナグループへの入社を決めました。

世界共生学部世界共生学科は組織改編して、2025年4月から現代国際学部グローバル共生学科としてスタートします。
掲載情報は取材時のものです。