はじめまして白老(1日目)
2025年9月30日

2025年8月26日
8月26日、緊張感ある雰囲気の中、地域創生1日目がスタートしました。今回の地域創生では私含めほとんどのメンバーが初の北海道であったため、上陸と同時に快適な気候と少し強めな風に驚かされました。白老に向かうに当たって二手に分かれたのですが、我々ゆうだいさん運転チームは、車内で白老にまつわるトークをしたり、馬や鹿の探索をしたり、ゆうだいさんの勧めでセイコーマートに寄り道をしたりと、充実した移動時間を過ごしました。

白老に到着した私たちは、宿であるONE HOUSEに車を止め、まず最初に海へ向かいました。あいにくの天候だったのですが、砂浜へ降り立ち、これから白老で11日間を過ごすんだという自覚が少し芽生えました。海での写真撮影を終えた後は、近辺のお店に顔を出しつつ、ランチをするためにRana Piricaへと向かいました。私はスープ水餃子を注文したのですが、優しい味の中華スープにプリプリの水餃子がたくさん入っていて、思わず白米がほしくなるような一品でした。また、店内で飾られたり販売されたりしているアイヌ雑貨や、企業と共同開発したオリジナルナンプラーの提供などから、代表の佐々木さんのお店に対するこだわりがうかがえました。

お腹を満たしたあとはルーツ&アーツに挨拶にうかがい、初めて町民の方々と交流しました。皆さんとても温かく迎え入れてくださって、過酷なフィールドワークに希望を持てました。その後は町役場に足を運び、その足で元陣屋へ行くという若干のハードスケジュールでした。自分よりも若い高校生の方たちが、地元の歴史に興味を持って、正式に施設の案内人をしているということに驚かされたのが正直な感想です。また、道民でも知らないような「北海道で幕末に起こっていたこと」を、当時の資料を見ながら学べたことはとても貴重な体験でした。その中でも特に、白老にゆかりのある人物「三好監物」が切腹時に使用した刀の実物の展示に、全員が釘付けでした。

私が1日の中で1番楽しみにしていたのは、河庄での夕飯です。地田先生や白老を過去に訪れた先輩方、地元の方々が口をそろえて「美味しい」とおっしゃる理由がよくわかりました。メインのきのこ鍋は、食べた瞬間にきのこの歯ごたえとジューシーさが口に広がって、私ってこんなにきのこ好きだったっけ!?と錯覚してしまうほどでした。また、それに負けず私のイチオシとなった一品は、魚・ピーマン・きのこの天ぷらです。お塩だけのシンプルな味付けなのに、逆に素材の味が際立っていて美味しかったし、何より、お魚の身の詰まった感じとふわもちな食感には、思わず感動してしまいました。

初日のラストを飾ったのは、2件目のスナック魔女です。まるで異世界に迷い込んだかのような雰囲気が、レトロ好きにはたまらない空間でした。ウポポイの職員さんや、役場の方々との交流は、最初はとても緊張していました。しかし、気がついたら、プライベートな話題で盛り上がったり、一緒にマイクを手に取ってカラオケを楽しめるような関係性になっていたので嬉しかったです。

今日は、白老の多くの方々が私たちを温かく迎え入れてくださり、自身のモチベーションの向上にもつながりました。ただ、密なスケジュールで体力が削られてしまったのもまた事実なので、明日に備えてしっかり寝ようと思います。
執筆者:永井 和