点から線へ(5日目)

2025年8月29日

1、今日の概要
今日は午前中2チーム、午後は3チームになって活動しました。また、4時半ごろから蘇南高校さんと交流しました。午前中は、地域おこし協力隊、「ゲストハウス・雨」を開業した田島さん、楯木工さんに話を聞きに行きました。ゲストハウス雨さんでは、昔の雰囲気をそのまま残すこと。例えば土壁は適度なメンテナンスが必要になるが、元々あった壁を残すことで日本らしい趣のある雰囲気を感じられることなど。また、地域に根付いた家具や食材を地域から手に入れ、地域活性や相互需要に繋げていること。海外の方だけでなく、日本人にもきて欲しいという思いからカフェを併設しているが、あまり認知されていないなどのお話を聞きました。楯木工さんでは最新の技術や社会に合った脱プラスチックなどの取り組みに力を入れ、無駄のない使い方や、積極的に企業提携しているという話を聞きました。

午後は、駅で調査をする組、観光協会の山田さんに話を聞きに行く組、妻籠を愛する会の藤原さんに話を聞く組に分かれてお話を伺いました。蘇南高校の生徒さんとの交流ではの生徒さんたちと英語で軽い会話や自己紹介などをして、その後それぞれ大学に対する疑問や不安、逆に地元に生きていく中で感じていることなどの疑問を話し合いました。その後帰って夕飯を食べ、振り返りをして1日を終えました。

2、振り返りにて
今日の振り返りは最終日だということもあり、今回の研修の中で内容が最も濃く、生徒それぞれが考えさせられるようなものとなりました。妻籠を愛する会さんのお話を聞いて、なぜ若者の地域おこし活動に反して、受け入れられないという立場をとっているのかという疑問を抱いていましたが、そこには、形だけ残すのではなく人との繋がりや、風景から残していきたいという地元に対する愛を感じました。若者は地元を復興させたいという思いがあり、愛する会の方は、昔からの姿は変えずに生活したいというそれぞれの思いを感じ、その場の全員がそれぞれの心を動かされました。

まさに点だったものが線となって自分たちがやるべきこと、やりたいことが明確になった日だったように感じました。目標は似ていても、その土台が違っては協力できるものもうまくできないということに気づき、今最も必要なのは心からの本音での対話なのではないかという結論に至りました。

執筆者:ロイ