グローバル共生学科が目指すこと
グローバル共生学科は、多文化共生を切り口にビジネスや国際協力の現場で活躍できる人材を育成することを目的としています。私たちの学科では、異文化理解、国際関係、環境問題、人権問題など、地球規模の課題を、遠い国の「他人事」ではなく身近な「自分事」として捉え、世界の人々と一緒に、自ら進んで解決するための知識と実践力を養います。
いま、なぜグローバル共生学科での学びが必要なのか?
日本企業であっても、顧客や従業員が「日本と日本人」だけに限られるケースは少ないでしょう。世界の各地に広がる顧客を相手に、従業員も多様な文化や背景を持った人々で組織されることが当たり前になってきました。さらに言えば、組織のメンバーの人種や性別、専門性や経験などが多様なチームの方が稼ぐ力があり、革新的なアイディアが生まれることが様々な調査で明らかになっています。
グローバル共生学科は、企業や社会の健全で持続的な成長に貢献し、社会課題の解決に果敢に挑戦する人材を育てます。そのためには、語学力だけでなく、多様な文化や背景を持った人々に寄り添える高い共感力、現実に立脚した実践的な行動力が求められます。グローバル共生学科での学びや経験を通して、世界の人々ととともにビジネスや社会、国内外の地域の課題を把握し、的確に「問い」を見つけ出し、解決に向けて踏み出していく力を養います。
世界情勢を英語で議論し、実践的に使える人材へ
グローバル共生学科の専攻言語プログラムの特長は、全ての授業が、共通のトピックによって体系化されていることです。
1年次ではSNSや世界の祭典などを身近なトピックとして取り上げ、英語で読み、書く力を伸ばし、自分の考えを論理的にまとめてアウトプットする力を高めます。2年次以降は多文化共生を考える上で重要なテーマである核や人権、SDGs、児童労働などのトピックをテーマに討論やプレゼンテーションを実施して、自分の考えを他者に伝え、理論的に説得する力を身につけます。
地域のスペシャリストになる
グローバル共生学科では、一つの地域を学修するだけでなく、同時に複数の地域について学び、世界を複眼的な視点で捉え、多文化共生時代の課題について自分の視点を獲得することを目指します。
「エリアスタディーズ基盤」では、「日本研究」「アジア・オセアニア研究」「中東・アフリカ研究」「ヨーロッパ研究」「アメリカ研究」でそれぞれの地域の歴史や文化、社会、政治経済について学び、「エリアスタディーズ応用」では、より専門性の高い研究蓄積に基づいて学びを深めます。
多文化共生の実情と課題を現場で体験して学ぶ
グローバル共生学科では、多文化共生社会のもたらす課題に現実的に対処できる「新たなグローバル人材の育成」を目指しています。その実現に向けて開講される「地域創生科目」では、国内外の様々な地域のフィールドに飛び出し、「現場」で地域の人々と語り合い、状況を肌で感じ、多文化共生の実情や地域の課題とリアルに向き合います。そして、学問的な知見や語学力を生かして、地域の人々とともに現状や課題について一緒に考察を深めます。
国内の実施例
- 長野県南木曽町(妻籠):地域おこし
- 岐阜県中津川市(馬籠・本町):地域おこし・多文化共生
- 北海道白老町:地域おこし・多文化共生
国外の実施例
- ベトナム(ホアビン):農村開発
- ネパール(カトマンズ):多文化共生・教育支援
- アメリカ(ハワイ):多文化共生・環境保全