人身売買の現実とネパール最古の寺院(7日目)

2025年2月4日

 7日目の午前中は、人身売買をはじめとする女性に関する社会問題を扱うSunita Fundationを訪れました。

Sunita Fundationは、実際に人身売買の被害者になった経験のある女性が設立した組織であり、被害に遭った女性の保護や社会復帰するための補助をしています。それだけではなく、被害に陥る可能性があるハイリスクな状況を認識し、被害を予知することで被害を事前に防ぐという活動も行っているということも印象に残ったことの一つです。設立者やその他の女性が被害を受けたことは決して良いことではなく、思い出したくもない経験かもしれませんが、そこで得た情報を同じことを繰り返さないための判断材料にしていることに感銘を受けました。また、実際に施設に訪れ、被害に遭った方に会った際、何も罪のない子どもたちや女性が売買されてしまうことの恐怖をより実感し、心が苦しくなりました。人身売買の被害者を無くすための一つの手段は教育だと学び、教育を通して真実を知ることの重要性を感じました。人身売買が行われている国は、ネパールだけではありませんが、少しでも被害者が減ることを願いたいです。

午後には、カトマンズにあるネパール最古の寺院と言われているスワヤンブナート(Swayambhunath)を訪れました。

この寺院にたどり着くまでは400段ほどの急な階段を上る必要があり大変でしたが、400段を上り終え、間近でみたスワヤンブナートは美しくとても感動しました。また、頂上から眺める景色は素晴らしくカトマンズの広大な街を一望することができたことも良い思い出です。そして、この寺院を上るときに驚いたことが猿の多さでした。後から調べたことですが、その猿の多さから別名モンキー・テンプルとも呼ばれるそうです。日本の寺院とは違うカラフルな寺院で異国を感じられたことが幸せな時間でした。